今日のつまみ読み080422: 「正しさ」だけじゃ伝わらない

あなたの言ってることって正しいけど、つまんないね。:-)

ってガツンと言われたようでした。

わかりやすくて、おもしろいほうがいいじゃん。そのほうが楽しいし、もっとよく伝わるんじゃないですかね?って感じのことをノリのいいつっこみをしながら語っています。

この本に「ボケ役」になってもらって、肩の力を抜いてつっこんでいく。そのほうが、自分にも「おいしい」かなって思いました。

つっこみ力 ちくま新書 645つっこみ力 ちくま新書 645
(2007/02/06)
パオロ・マッツァリーノ

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最近読んだ本: 『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く
(2006/02/23)
アンドリュー・パーカー

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今から、5億4300万年前。途方もない昔の地球で起きた生命の爆発的な進化。何故それは起きたのか?アンドリュー・パーカーは、新仮説「光スイッチ」を引っさげて、それはあたかも、長い時間眠っていた化石が、突然眼に輝きを取り戻したかのように、これまでどう解釈していいのか分からなかった生命の歴史上もっとも劇的な出来事に新しい光をあたえ、その姿を眼の前に披露して見せてくれた。

読み終えて本書を綴じたとき、視覚のどこかのスイッチが、カチッとオンになった気がした。いや、もしかすると、この地球のどこかで、まだ誰にも顔を知られていないナニモノかの新しい眼が獲物に標準を合わせ、今、動きだしたその音だったのかもしれない。

読書メモ

食われないようにしつつ食うために、眼は生まれた

カンブリア紀とは、地質年代区分のひとつで、今から約5億4,500万年前から約5億500万年前までとされている。

カンブリア紀と先カンブリア紀。この2つの区分、それぞれの時代では、生物が見事に異なっている。先カンブリア時代は、アメーバのような、ぶよぶよした、植物なのか魚なのかよくわからない微生物たちで溢れていた一方、カンブリア時代では、固い殻のようなものをもつもの、手足があるもの、臓器をもつものといった複雑で多種多様な生命体がそこら中を動き回っていた。パーカーは、次の相違点に注目した:

  • 先カンブリア時代の生物: 眼をもたない
  • カンブリア時代の生物 : 眼をもっている

アメーバたちは、あたりをみわたすことはできなかった。見る必要などなかった。そうしなくても、生きていくことができたのだ。ところが、その地上に、暗くて静かでゆっくりとした時間が流れていたその地上に、眼をもつものが現れた。その生き物は、あたりを初めて目の当たりにした。広がる景色、そして自分のまわりをうろつくおいしそうなごちそうたちの姿を。そこから、レースが始まる。食うか、食われるか。激しい、生き残りをかけたバトルが。




ちなみに

本書の構成について

本書は、10章からなっています。そのうち、第1章から第9章あたりまでは、生命全史をのらりくらりと歩きながら探索する旅行で、最後の10章でやっと結論にたどり着くというような感じの構成になっています。

ぼくは、これを、

  • 1章から9章: 先カンブリア紀
  • 10章: カンブリア紀

という風に捉えて読みました。そのほうが、なんだかロマンがあるような気がしますしね。:-)

タイムスケールを身近に感じる方法

地球史を振り返るとき、やっかいなのが、タイムスケールの大きさ。1万年前どころか、1千年前といわれてもあまりピンときません。地球が誕生してから、およそ46億年。最初に生物らしきものが登場したのが、6億年前。これを身近に感じる方法としては、46億年を1年としてみる方法などもあります。マラソンが好きな方なら、「フルマラソンに例えると、37キロ地点までは、アメーバがずっと君臨していたのさ。」といえばもう少しピンときやすいかもしれません。こういった中で、ぼくが一番気に入っているのは、ガブリエル・ウォーカー『スノーボール・アース』(早川書房)の中で紹介されていたジョン・マックフィーのアイデア。少々長いですが、このイメージの仕方がぼくには「なるほど。」でしたので、引用しておきます。

腕を伸ばして球を包むように輪をつくり、それを地球の歴史とする。アメーバの時代は左ひじの前で発生し、左腕全体から体を横切って右肩、前腕、ひじ、そして右手首のあたりまで続いた。(中略)恐竜の時代は、指一本分の長さでしかない。またヒトの存在期間にいたっては、右手の中指の爪をやすりでゆっくりこすりとったくらいだ。


『スノーボール・アース』、p.29より

スノーボール・アーススノーボール・アース
(2004/02/26)
ガブリエル・ウォーカー

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リーナスの法則、根本にある3つの原動力

最近、知人から借りて面白かった本のひとつがこちら:

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)
(2001/05/10)
リーナス トーバルズ、デビッド ダイヤモンド 他

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ぼくらに何かをさせる3つのもの: 生存、社会性、娯楽

この本は、Linuxカーネルを開発したことで有名なリーナス・トーバルズ氏の自伝。5人ほどが集まるメーリングリスト上での公開から始まり、徐々に世界に広まっていく様子などが描かれているLinuxの開発物語、青春時代は常に「開発」していた彼自身の柔らかいプライベートエッセー、みたいな内容になっています。

ところどころ、プログラミングの話やコンピュータの専門用語などがでてきますが、むしろ、そういうところはサササッと読み飛ばして、ひとりの男の視点や人生観を眺めるように読んでみても十分楽しめると思います。

実際、ぼくは最初、リーナスとは何者で何故優しい独裁者と呼ばれているのかとか、オープンソースとはそもそも何なのかとかいった、Linux周辺の話題や技術方面に興味をもっていたのだけれど、読み進んでいくうちに、ひとりの人間の視点、本著の最初から最後まで一貫してブレないその視点に興味がうつっていきました。その中で、彼が冒頭の序章と終章で述べている「進化の理論」がとても印象に残りました。

人生にとって意義のあることは3つあると彼は言います。

一つめは生き延びること。二つめは社会秩序を保つこと。三つめは楽しむこと。人生はなんであっても、この順序で進んでいくんだ。

これは「なるほど!」と思いましたね。人だけでなく、試しに、「服」に当てはめてみると、、、最初は寒さに耐えるため(生存)、次は生地や素材により階級や身分をあらわしたり(社会性)、そしてファッション(楽しみ)。セックスも家も電話も食事も、そしてパソコンも...。:-)

詳細は本著に譲りますが、こういう発想で身の回りを改めて眺め直してみると、いろいろ面白いと思いますね。




ちなみに

今さら感がちょっとありますが、オープンソースの理解しがたい謎のひとつとして、「なぜ多くの人が無報酬で働こうとするのか」というのがあるそうです。いろいろな答えがあるのだろうけども、ここでは、その理由が理解できないある人物の言葉を本著より引用しておくだけにしておきます。linuxとWindows、この2つをまた違った視点から見ることができますので、面白いですよ。:-)

彼はオープンソース・プログラマーたちへの手紙に、こう書いたのだー「あなた方がやっているのは、優れたソフトウェア作りの妨げになることです。まったくの報酬なしで、プロの仕事をする余裕なんて、いったいどこの誰にあるんですか?」

「彼」は、ビル・ゲイツです。

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Ron Hale-Evans『Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―』(オライリージャパン)

Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル― Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―
Ron Hale-Evans (2007/08/25)
オライリージャパン
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この1節に注目

何かを学ぶということは、それだけで脳の「ハッキング」をしていると言えるかもしれない。

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ハック関連の記事は、結構読んだりしていて、その多くは、Webアーカイブ形式*1で保存しています。

071009.list01.png

FIG01:ハック関連記事の「あとで読もう(実践しよう)」ファイルの一覧

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FIG02:ファイルの総数。いつの間にか400近く。

集めたはいいけれど、半分は忘れていたり、あまり活用しきれていないので、ここらへんで、復習やファイル整理を兼ねながら、何か体系的にまとめてあるモノを読んでおきたいなということで、本書を購入しました。

この本では、75のハックが紹介されています。良く知られているモノから著者自身が既存のモノを応用したものなどがあり、それらを

  1. 記憶
  2. 情報の処理
  3. 創造力
  4. 数学
  5. 意思決定
  6. コミュニケーション
  7. 明晰さ
  8. 知性の健康

という8つの章に分けてまとめてあります。必要な時や気になるものをつまみ読みできるような感じに仕上がっていますね。

モールス信号を簡単に覚える方法、自分の手をそろばんにする方法、1万の情報を覚えることができる記憶術、問題の重要度を予測する方法などなど、魅力的なハックが満載です。

読んでいて気に入ったのは、著者自身が、紹介しているハックの実践者でもあるというところ。例えば、「[HACK #024]制約を設ける」というハックを紹介していたかと思うと、自らに制約を設け、「[HACK #052]be動詞を削除する」という記事をほんとうにbe動詞なしで書いてあったり(原文参照)。また、それぞれのハックの説明の中に、関係ありそうな内容へのリンクが充実しているところもいいですね。とても参照しやすいです。


*1: Webアーカイブ形式で保存する理由は、1)管理が容易、2)オフラインでも読める、3)テキストエディタで編集可(Mac OS X の Safari使用時)、4)賞味期限切れのニュースや記事などを簡単に削除可:身につけたハックを1個1個削除していくという楽しみ方ができる、5)読む必要のない情報は何かが段々分かってくる:集めた情報を整理するのはフィルタリングしているのと同じで繰り返すことでフィルターの能力も上がり情報の取捨選択の精度も上がる(そうあってほしい)、などです。

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こんな雑誌を探していた!オライリーの「Make: technology on your time」はいい感じ!

Make: Technology on Your Time Volume 01 Make: Technology on Your Time Volume 01
オライリー・ジャパン (2006/08/24)
オライリー・ジャパン
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実際に自分で作って楽しめる。そんな雑誌がオライリーから出てたんですね。

この1節に注目

我々はテクノロジーを消費するだけの存在ではなく、テクノロジーを創造する人間、「Maker」にもなれる。

使い古したマウスを光を追って動き回るマウスロボットにしたり、わずか7000ドルの費用でガソリンエンジンを電気式に改造した強者たちがいたり、14ドルでできるビデオスタビライザー、使わなくなったビデオデッキをタイマー式猫の給餌機として生まれ変わらせる方法。

簡単にできそうなもの、専門的な知識がある程度必要で難易度が高そうなもの、いろいろありますが、パラパラとめくって眺めているだけでも、何か発想のヒントを得たり、異なるモノの見方を発見したりなど、知的な刺激をグングン浴びながら、読み物としても十分楽しめる内容になっていますね。

ぼくでもすぐにできそうで、かつ興味をもったのが、Vol.2(既に2冊目も買ってしまった!)で紹介されている「テンセグリティ」です。構造がどうなっているのか、面白そうなのももちろんですが、見た目の美しさに魅かれますね。

Userとしてだけ生きるのか。それともMakerとして創造的なモノを作り出すか。ともかく、この雑誌を読むと、お隣さんのゴミ袋の中のガラクタが、宝の山に見えてくるようになるのは確かです。:-)

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小山郁『スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方』(アスキー新書)

スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方 (アスキー新書 23) (アスキー新書 23) スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方 (アスキー新書 23) (アスキー新書 23)
小山 郁 (2007/08/10)
アスキー
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アテネオリンピック柔道チームドクターや極真空手などのリングドクターを務める、こやまクリニック院長小山氏の著書。ウォーキングをする前に、知っておきたいヒザのお話。

この1節に注目

「死神は足下からやってくる(The Reaper creeps up from the leg.)。」

ヒザは、人のからだの中で、最初に老化が始まる部位であり、一度失うと二度と再生しないという。正確には、人のからだには、ヒザ軟骨の構成成分を作り出す軟骨細胞があり、再生しようと頑張っているらしいが、すり減るスピードに追いつけないというのが真相。1回すり減ってしまった軟骨はもう再生することはないと考えるほうが良さそうだ。

考えてみれば、ヒザは、人の体の中で、1番目に長い大腿骨(太もも)と2番目に長い脛骨(スネ)の間にあり、毎日、その2本の骨の間で頑張っている。そして一度すり減るともう戻らなくなり、すべてすり減ってしまうと歩けなくなってしまう。普段あまり意識することのない部位だけに、影の頑張りに今まで気づかなかったことがなんだかもどかしい。

すり減るともう戻らないのなら、なるべくすり減らないようにすればいいのではないか。つまり、歩かないほうがよっぽど良いということなのだろうか?と思ったりしたが、そうは問屋が卸さない。大切にしすぎるのも良くないのだそうだ。

軟骨というものは、縮められ、それがもう一度ふくらむときに、関節液というものを吸い込んで栄養にするものらしい。動かないで刺激を与えないでいると、軟骨自身が栄養をとることができなくなってしまうのだという。適度に運動をして刺激を与え続けることが、ヒザの寿命を延ばすことになるのだ。

そうなってくると、ヒザとの付き合い方が気になってくる。一番良いのは、筋肉を鍛えること。特に、立ち上がる時に働く「抗重力筋」と呼ばれる4つの筋肉を中心に鍛えると良いらしい。その4つの筋肉がこちら:

  1. 脊柱起立筋[せきちゅうきりつきん]
    背中の下中心部の筋肉
  2. 大殿筋[だいでんきん]
    おしり。骨盤の背側を広く覆う広大な筋肉。
  3. 大腿四頭筋[だいたいしとうきん]
    太股の表側の4つの筋肉(外側広筋・大腿直筋・中間広筋・内側広筋)の総称。
  4. 下腿三頭筋[かたいさんとうきん]
    ふくらはぎのところ。すねの裏にある筋肉(ひらめ筋・腓腹筋)の総称。

あとは、これら抗重力筋と対になっている筋肉も合わせて鍛えていくのが望ましいとのこと。対の筋肉とは、例えば、

  • 腹筋なら、背筋
  • 大腿四頭筋なら、太ももの裏側にあるハムストリングス
  • 下腿三頭筋なら、ふくらはぎの前にある前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
  • など。

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雑誌.Tarzan (ターザン) 2007年 9/12号の特集「カーシェアリング」

Tarzan (ターザン) 2007年 9/12号 [雑誌] Tarzan (ターザン) 2007年 9/12号 [雑誌]
(2007/08/22)
マガジンハウス
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メインの筋トレメニューはこっそり密かに取り組むとして、カーシェアリングの特集が目に留まりました。

この1節に注目

カーシェアリングは「会員制のショートレンタル」という位置づけ(中略)。

一台の車を複数人(会員のみ)でシェアする。レンタカーほど長時間利用するわけではないけれども、ちょっとした買い物、子どもを学校まで送る、気分転換でドライブなど、2〜3時間使いたい人をターゲットにしているようだ。

車の便利さはそのままに、車の台数を減らし、ムダな走行を減らす(買い物であっても効率的に)ことで、環境に貢献すると同時に、最近の20代の「車離れ」の意識を「少し乗ってもいいかも」という風に変えて自動車メーカーの販売台数にも貢献するというのが狙いのようです。(台数減らして販売台数を増やすってのも「?」ですが、ムダな車の所有を減らすっていう意味合いでひとまず捉えておきます。)

現在、既にカーシェアリング付きマンションの例とかもあるそうで、もしかすると近い将来、「ウチに入社すれば車もシェアできるから安心よ。」っていう企業も出てくるかもしれない。駐車場など、車の置き場所に困る都心部から徐々に広まっていきそうな感じですね。

ぼくは、3、4年前くらいに中古で購入した車を廃車にして以来、マイカーを持っていない。エコ活動しなくちゃねっていうことを最初から考えていたわけではなく、単に、「車は財産」ではなく「車は道楽」である、道楽なら本当に乗りたいと思う車がいい、と思っているからで、これだ!っていう車が今のところ見つかっていないだけという理由なんですけどね。

ただ、最初は不憫だったけれど、歩いたり、行き場所を考えながら行動するうちに、所有していなくても特にものすごく不自由するわけではないと感じるようになりました。こういうカーシェアリングが普及してくると、「ちょっと乗りたい」というときに嬉しいですね。

参考

関連

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