小山郁『スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方』(アスキー新書)

スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方 (アスキー新書 23) (アスキー新書 23) スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方 (アスキー新書 23) (アスキー新書 23)
小山 郁 (2007/08/10)
アスキー
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アテネオリンピック柔道チームドクターや極真空手などのリングドクターを務める、こやまクリニック院長小山氏の著書。ウォーキングをする前に、知っておきたいヒザのお話。

この1節に注目

「死神は足下からやってくる(The Reaper creeps up from the leg.)。」

ヒザは、人のからだの中で、最初に老化が始まる部位であり、一度失うと二度と再生しないという。正確には、人のからだには、ヒザ軟骨の構成成分を作り出す軟骨細胞があり、再生しようと頑張っているらしいが、すり減るスピードに追いつけないというのが真相。1回すり減ってしまった軟骨はもう再生することはないと考えるほうが良さそうだ。

考えてみれば、ヒザは、人の体の中で、1番目に長い大腿骨(太もも)と2番目に長い脛骨(スネ)の間にあり、毎日、その2本の骨の間で頑張っている。そして一度すり減るともう戻らなくなり、すべてすり減ってしまうと歩けなくなってしまう。普段あまり意識することのない部位だけに、影の頑張りに今まで気づかなかったことがなんだかもどかしい。

すり減るともう戻らないのなら、なるべくすり減らないようにすればいいのではないか。つまり、歩かないほうがよっぽど良いということなのだろうか?と思ったりしたが、そうは問屋が卸さない。大切にしすぎるのも良くないのだそうだ。

軟骨というものは、縮められ、それがもう一度ふくらむときに、関節液というものを吸い込んで栄養にするものらしい。動かないで刺激を与えないでいると、軟骨自身が栄養をとることができなくなってしまうのだという。適度に運動をして刺激を与え続けることが、ヒザの寿命を延ばすことになるのだ。

そうなってくると、ヒザとの付き合い方が気になってくる。一番良いのは、筋肉を鍛えること。特に、立ち上がる時に働く「抗重力筋」と呼ばれる4つの筋肉を中心に鍛えると良いらしい。その4つの筋肉がこちら:

  1. 脊柱起立筋[せきちゅうきりつきん]
    背中の下中心部の筋肉
  2. 大殿筋[だいでんきん]
    おしり。骨盤の背側を広く覆う広大な筋肉。
  3. 大腿四頭筋[だいたいしとうきん]
    太股の表側の4つの筋肉(外側広筋・大腿直筋・中間広筋・内側広筋)の総称。
  4. 下腿三頭筋[かたいさんとうきん]
    ふくらはぎのところ。すねの裏にある筋肉(ひらめ筋・腓腹筋)の総称。

あとは、これら抗重力筋と対になっている筋肉も合わせて鍛えていくのが望ましいとのこと。対の筋肉とは、例えば、

  • 腹筋なら、背筋
  • 大腿四頭筋なら、太ももの裏側にあるハムストリングス
  • 下腿三頭筋なら、ふくらはぎの前にある前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
  • など。

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