リーナスの法則、根本にある3つの原動力
最近、知人から借りて面白かった本のひとつがこちら:
![]() | それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス) (2001/05/10) リーナス トーバルズ、デビッド ダイヤモンド 他 商品詳細を見る |
ぼくらに何かをさせる3つのもの: 生存、社会性、娯楽
この本は、Linuxカーネルを開発したことで有名なリーナス・トーバルズ氏の自伝。5人ほどが集まるメーリングリスト上での公開から始まり、徐々に世界に広まっていく様子などが描かれているLinuxの開発物語、青春時代は常に「開発」していた彼自身の柔らかいプライベートエッセー、みたいな内容になっています。
ところどころ、プログラミングの話やコンピュータの専門用語などがでてきますが、むしろ、そういうところはサササッと読み飛ばして、ひとりの男の視点や人生観を眺めるように読んでみても十分楽しめると思います。
実際、ぼくは最初、リーナスとは何者で何故優しい独裁者と呼ばれているのかとか、オープンソースとはそもそも何なのかとかいった、Linux周辺の話題や技術方面に興味をもっていたのだけれど、読み進んでいくうちに、ひとりの人間の視点、本著の最初から最後まで一貫してブレないその視点に興味がうつっていきました。その中で、彼が冒頭の序章と終章で述べている「進化の理論」がとても印象に残りました。
人生にとって意義のあることは3つあると彼は言います。
一つめは生き延びること。二つめは社会秩序を保つこと。三つめは楽しむこと。人生はなんであっても、この順序で進んでいくんだ。
これは「なるほど!」と思いましたね。人だけでなく、試しに、「服」に当てはめてみると、、、最初は寒さに耐えるため(生存)、次は生地や素材により階級や身分をあらわしたり(社会性)、そしてファッション(楽しみ)。セックスも家も電話も食事も、そしてパソコンも...。:-)
詳細は本著に譲りますが、こういう発想で身の回りを改めて眺め直してみると、いろいろ面白いと思いますね。
ちなみに
今さら感がちょっとありますが、オープンソースの理解しがたい謎のひとつとして、「なぜ多くの人が無報酬で働こうとするのか」というのがあるそうです。いろいろな答えがあるのだろうけども、ここでは、その理由が理解できないある人物の言葉を本著より引用しておくだけにしておきます。linuxとWindows、この2つをまた違った視点から見ることができますので、面白いですよ。:-)
彼はオープンソース・プログラマーたちへの手紙に、こう書いたのだー「あなた方がやっているのは、優れたソフトウェア作りの妨げになることです。まったくの報酬なしで、プロの仕事をする余裕なんて、いったいどこの誰にあるんですか?」
「彼」は、ビル・ゲイツです。
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