レッドソックスの球団経営
覚書メモ。
感触を忘れないために。以下書き散らしです。:-)
NHKスペシャルで放映されていたレッドソックスの特集「日本とアメリカ第3回 日本野球は“宝の山”〜大リーグ経営革命の秘密〜」を観た。
面白い。大リーグは、1枚も2枚も上手だなと感じた。
驚いたのは、その徹底的な合理主義というか、ものの活用の仕方。例えば、球場。ただ野球をやるための場所としてだけではなく、接待や他のことにも使えるようにとアピールしたり、地理的条件のために、レフト側のフェンスを高くせざるを得なかったため、渋々(?)高いフェンスを設置したということにただ口をあけてぼんやりするのではなく、それを「ホームランボールも飛んでくる特等席」という捉え方で、その場所をグリーンモンスターと呼び、新しい価値を与え、ファンにも大好評といった例など、うまいなと感じた。
選手獲得の際に、独自の指標を作っているということにも驚いた。
例えば、打者。打率などをみるのではなく、「第二の打率」ー(塁打-安打+四球+盗塁)÷打数ーという独自の指標を、潜在能力の高い選手、埋もれている原石の発掘に使っている。まさにトレーダー。高い能力をもった選手を、誰よりも早く獲得するにはどうしたらよいか。少ない投資で大きなリターンを得るにはどうすればよいか。それはまるで、赤い猛獣、マネーハンターとでも呼べばいいだろうか。
投手も、防御率でみるのではなく、「三振÷四球」という独自の指標で評価する。また、驚いたのは、その大企業が目をつけた新たな指標の考案者が、子供のころから選手のデータ分析を趣味にしている男であったところ。しかも、その男を情報分析のプロとしてすでに雇っているところにも思わず笑ってしまった。まったくスキがない。
こういった新しい指標といった、たんに目新しいものだけを使うのではなく、既存のデータバンクの情報や論文などもしっかり読んだりするといった地味だけれどとても大切な基本的なこともしっかりやっているところにバランスのよさを感じた。とにかく貪欲なのだ。あらゆる分野にアンテナを張り巡らし、活用できるモノであればどんなものでも徹底的に活用する。
他に「やっぱ違うな。」と唸らされたのは、ターゲットとして、きちんと「こども」も視野にいれているところ。成功例と聞くと、とかく華やかな事業展開や「今すぐできる!簡単確実!これであなたも大成功」事例などを期待したり想像したりしてしまいがちだけれども(笑)、常に足元をみているというか、しっかり固めておくべきところは固めていくという、基本的なことを絶対に疎かにしないで実践しているんだなと感じた。
それは、「選手の練習時間」の捉え方にもよくあらわれているように感じた。ただたんに選手だけの時間にしないところがうまい。外野の、よくボールが飛んでくる場所を親子ずれのファンに、「飛んできたファールボールはお持ち帰り」という商品として提供しているのだ。値段は、3万円。常に完売。飛ぶように売れているという。
参考
- NHKスペシャル|日本とアメリカ 第3回 日本野球は“宝の山” 〜大リーグ経営革命の秘密〜
- The Official Site of The Boston Red Sox: 公式サイト。
- Boston.com / Boston Globe Magazine: グリーンモンスター、「The Wall」についての記事。
- John W Henry & Company Inc.: 球団オーナーとしてだけではなく、投資家としての顔も持つジョン・W・ヘンリー氏のファンド会社。
- データスタジアム株式会社: 選手の分析に使うツールを販売。
- レッドソックス世界一の陰にEMCの技術あり: レッドソックスは情報インフラに日本企業の製品を採用している。
- Raceball in BostonやNPR : The Boston Red Sox and Racismなど: こういった側面も興味深い。
- :: スポーツビジネス from NY | ヤンキースとレッドソックスに“ぜいたく税” ::: MLBの課徴金制度についての記事。徴収されたぜいたく税はどうなるかなど。
- Will the Red Sox Raise Ticket Prices? | Ticket News
- Boston Red Sox - Sox have Dice-K, but rivals reaping ad dollars - The Boston Globe (日本語訳): Dice-K(松坂大輔投手)関連。レッドソックスはスター獲得、相手チームは広告収入という記事。
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タグ : 雑記
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