松井秀喜『不動心』(新潮社)

不動心 不動心
松井 秀喜 (2007/02/16)
新潮社
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選手生命を絶っていたかもしれない左手首骨折という怪我から、見事に復活。当時はどのような心境だったのか。今や大リーグで活躍するスラッガーに成長したゴジラの人生訓。

この1節に注目

1994年、ペナントレース最終戦、対戦チームは中日。勝ったほうがリーグ優勝というあの試合について。

「世間から見れば20歳のひよっこだけど、落合さんの前を打つ巨人の3番打者なんだ。20歳だってやれるんだ」という使命感を持っていました。

松井には、インタビューにしても、対談にしても、いつもどこかしら、何とも言えない物足りなさを感じていた。物分かりが良すぎるのか、優等生すぎるのか、クセがなさ過ぎるし、苦味もない、そつがなく、礼儀正しく、ものすごく嬉しいだろうときも、ものすごく困難な時期で悩んでいようとも、常に淡々と物事を受けとめて、常に的確な答えをだしていく。どこが悪いわけじゃない。けれど、もう少しさー、っていう感じがあった。

この本を読んで、まだなんとなくだけれども、松井の面白みのなさ加減が、実は面白いのだということに気づかされた。ちょっと自分が恥ずかしくなった。

人事尽くして天命を待つ。松井には、そんな言葉がよく似合う。

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